【読書】機動戦士ガンダムNT精読中【追記】

福井晴敏氏の脚本をノベライズ化した「機動戦士ガンダムNT」が到着し、鋭意精読中です。

広辞苑が大活躍。

「知っている事を知らない事として、考える。」(村上春樹先生)

知っていると思い込んでいる事物の裏側には、知らない事柄が潜んでいる。

過信、妄信が盲点を広げ、知っていると思い込んでいた事物に反撃を食らう。手痛いしっぺ返しを。

知っている事も知らない事と同じ様に、もう一度原点回帰して、問いかける。

そう。この著書の帯にも書いてあるとおり、「ニュータイプ神話の行き着く果て」にあるものを探求するためには、知ったかぶりをしない事が前提なのです。

己の無知を自覚し、「無知の知」を知り、謙虚に感覚を研ぎ澄まし、語りかけてくる「ヴォイス」を全身全霊で受け取る。そして引き受ける。

技術的特異点を超え人智を超えた「何か」を制御出来るのか。

福井晴敏氏と富野由悠季先生は、そう問いかけています。

今現在、我々も、技術的特異点が目の前に来ている事を、知りながら、知らないフリをして、対岸の火事の様に、見せかけの平和を享受しています。

すでに始まっている、地球的規模の情報戦争。

量子コンピューターが誕生し、0でも1でもない存在が誕生した。
これを限りなく微分していくと、量子コンピューターが進化していくと、果たして、アナログが先だったのか、それともデジタルが微分化したものがアナログだったのか。

「神は、永遠に、幾何学する」(押井守先生)

この技術的特異点を超えれば、一気にAI技術が進化するのは誰もが知っていて、知らないフリをしている。

ゲノム解析が完了し、デザイナーズベイビー騒動が年末に起きたのも、情報操作、情報戦の一端かと勘繰ってしまえるくらい、ビッグデータは我々の外部記憶装置という位置付けから飛翔し、情報それ自体が思考し始めている様です。

全てが絡み合い、パラレルワールドの世界の様に、「AKIRA」や「ガンダム」「パトレイバー」「2001年宇宙の旅」「攻殻機動隊」「インセプション」「ターミネーター」の様な世界に繋がってしまう可能性も無くはないと思う今日この頃です。

果たして、欲望は、何処まで行き着くのか。

神の様な、人智を超えた力を手に入れれば、それを使いたくなる。

「水は低きに流れる。人の心もまた同じ」(押井守先生)

かつて倫理を超えて開発された原爆を使わずにいられなかった様に。

地雷が今も世界中に溢れている様に。

北斎先生や広重先生、それ以前の絵巻物は、アニメそのものです。

日本人はアニメと、絵と文章をストーリーと寄り添いながら付き合って生きて来ました。

何が高尚で何が低俗かは、自分で視て、観察して、考えること。

メディア(媒介)の形態は何でもよく、

「オリジナル無き模倣者を創造するための媒介者の創造」
(押井守先生)

は、もうずっと行われているのかも知れません。

今まで何回リセットボタンが押されたのだろうか?

我々に出来ることは、想像力を駆使して、愛と勇気によって分かり合える様な世界を模索していく精神と探究心を持ち続ける事なのだと改めて確信しました。

ガンダムシリーズの音楽聴きながら、じっくり精読します。

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