『椿姫ができるまで』

もう暇があれば何度でも見返してます。

以前はDVDで持ってましたが、止むを得ず売却し、その後、iTunesで購入しました。
DVDには特典として、演出家やナタリー・デセイさんらのインタビューも入ってました。

だからなるべくDVDで購入したいと思ってます。

京都造形芸術大学・東北芸術工科大学の外苑キャンパス「短期講座」でオペラの初歩を学ばせて頂きました。
その時、安川智子先生がお勧めして下さったオペラのDVDやCDを山野楽器さんで購入させて頂き、演出の違いや歌手の得手不得手、音楽祭などの環境で同じオペラでも全く世界観が変わるのだと知りました。

『椿姫』の新国立劇場での新制作が開催されるので、『椿姫』のDVDやCDを山野楽器さんで揃えられるものを揃えて見比べ、さらに、新国立劇場での指揮者の他のオペラや新国立劇場の演出家さんの他のオペラも観照し、どんな演出になりそうか、新国立劇場で観劇させて頂く前に下調べをして観劇しました。

とても素晴らしい演出で、ヴェールの向こう側とこちら側、村上春樹先生の向こう側とこちら側に近い感覚を視覚化されていて、スタイリッシュで斬新な新制作『椿姫』を観劇することができました。

その時、この映画『椿姫ができるまで』もDVDを購入させて頂き、この本番のDVDも購入させて頂き、映画とオペラの違いや、完成まで作り上げる過程の諸々の勘所をいろいろご教授頂きました。

ナタリー・デセイさんが椿姫に憑依していく様が、演出家と一緒に想像していく様が、あらゆるモノづくりに共通する「何か」を見せて頂いてる様で、とても勉強になりました。

今朝も眠れず起きてしまったので、『椿姫ができるまで』を最後まで観ました。
ヾ(´∀`*)ノ

オペラには、音楽と演劇を融合し、そこに歴史の、人間が生きることの喜びと苦しみが、得体の知れない何かの邪魔や妨害をどの様に対処するか。と言った処世術が詰め込まれています。

それは、近松門左衛門先生の浄瑠璃や歌舞伎、現代演劇、小説、現代アートを始め、全ての本物の芸術に共通するものです。

わけのわからない状況に追い込まれた時に、どう生き延びるか。

ソーブ・キ・プ(生き延びられるものは、生き延びよ)【内田樹先生】

抗えない運命の力だったり、策謀、妬み、嫉妬、世間体によって追い込まれた時に、楽園を追われた時にどうするか。

金枝篇に書かれていた様に、昔の王ですら、王の座を世間によって追われ、その末路は悲惨なものでした。

担ぎ上げられ、おだてられ、権力の座につかされて、利用され、世間が風向きを変えると、楽園を追われる。

その時、勇敢なる冒険者だけが、その策謀を乗り越えられる。

あるいは、誰かの自己犠牲によって、困難な状況が打破される。

歴史は、芸術は、そのことを、その時代の言葉で、その時代の切実さで語っています。

オペラは、演出や演奏の概念を時代に合わせて変遷することで、今日まで残って来ました。
オペラと歌舞伎は同じ時期に生まれ、同じ様にその時代の真実を、勝者によって改ざんされた歴史の本質を、物語として受け継いで来ました。

写真も含めすべての媒介は、「状況を創造するための媒介者の創造」であり、「オリジナルなき模倣者の創造」なのだと改めて確信しました。

安川智子先生が翻訳された『偉大なるオペラ歌手たち【男声編】』を購入させて頂き、歴代の偉大なオペラ歌手のことを知ることで、オペラがどの様に生き延びて来たか、どの様に世間というものからオペラを隔離して、本質を引き継いで来たかがとても理解できました。付属のCD-ROMに入っている偉大なオペラ歌手の歌声を聴くだけでも、頭の中が綺麗になり、世の中に蔓延しているサブリミナル的な何かが脱洗脳されてゆきます。

音楽は音霊・言霊によって、演劇や写真や芸術は視覚、視触覚によってサブリミナル的に繰り返され反復される情報を切り離し、本当に必要な本質的な概念を阿頼耶識に薫習してくれます。

私も精進して、その洞窟壁画から連なっている、本物の、本質を他者に引き継いでいけるものを遺して行きたいと思います。

攻殻機動隊〜Stand Alone Complex シーズン1&2

ついポチッと押してしまいました「攻殻機動隊〜Stand Alone Complex シーズン1&2」が届きました。


フランス版で7枚組x2シーズンで、海外のDVDパッケージなのでDVD取り出す時にとても心配になります。

なので不織布ケースに入れ替えました。
そしてパッケージの紙は壁に貼りましたヾ(´∀`*)ノ

前回はauビデオパスで拝見しましたので、一気見しましたが、今度は購入させて頂いたので、じっくりと何度も見返しつつ、観照したいと思います。

と言いつつ、本日はシーズン1の8話分(DVD2枚分)視聴しました。

前回見た時には見逃してた部分やら、台詞に込められた想いや伏線、マクガフィンがだんだんと見えて来ました。

攻殻機動隊もパトレイバーもガンダムも、アキラも、あぶない刑事も、村上春樹先生の小説も、フィリップ・マーロウも、どんなものもそうですが、組織のしがらみや大人の事情に雁字搦めされているものから外れ、独立愚連隊として己の正義や公正さや誠実さに従い孤軍奮闘するものに惹かれます。

鴻上尚史先生が仰る

「祖国なき独立戦争」(鴻上尚史先生)

の様に、誰かの都合や思惑に踊らされない物語や思想に共感します。

そして、その様に、絶えず己を自戒しつつ、修正しながら、公正に、誠実に真っ当に生きていこうと改めて思います。

何度でもアンダーラインを引き続けていきます。精進します。

「自分の義務と権利を秤にかけて、権利に先に重りをのせなくば、社会の規則に従いしも、自身を失うことなし。」