竹内薫先生の名著『ペンローズのねじれた四次元・増補新版』待機中

竹内薫先生の名著『ペンローズのねじれた四次元・増補新版』の冒頭を少しだけ拝読しました。

とても刺激的で、続きを早く読みたいのですが、風邪による目眩とだるさによって阻まれています。

早く風邪を治して、ペンローズについて、何度でもアンダーラインを引いて行きたいです。

本物は、最初の冒頭部分を読んだだけですぐに分かります。

「これは、私に向けて宛てられたパーソナルなものなのだ。」

「この本を読み込んで、たとえ理解できなくても何度も読んで、滋養として、いつか何かと繋がって理解が深まるまで留保しつつ、知的好奇心を深めて行きたい」

と思えるものに出会える瞬間の純粋な喜びが、またありました。

己の「無知の知」を知り、だからこそ、探究心と知的好奇心を持って、貪欲に吸収して行きたいです。

可塑性を失わず、これまでの価値観を覆してくれそうなものを、進んで受け入れる心を持ち続けて行きたいです。

『機動戦士ガンダムUC〜虹にのれなかった男〜ブライト・ノアストーリー』

『機動戦士ガンダムUC〜虹にのれなかった男〜ブライト・ノアストーリー』を読了しました。

ニュータイプを見届けてきた男 ブライト・ノアの目を通して、「ファースト・ガンダム」から「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」までの追憶と、アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドーアーシタらとの心根の約束を綴った名著でした。

そして、それは「ガンダムUC(ユニコーン)」へと続く布石でもありました。

実際、シナリオはユニコーンの監督が描かれてます。

2019年で「ファースト・ガンダム」本放送開始から40周年と言う事で、プロジェクトが組まれています。

◉「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」公式サイト 〜BEYOND〜
http://gundam40th.net

そして、そのプロジェクトの中核に富野由悠季先生渾身の名著『閃光のハサウェイ』の劇場映画化が決定しました。

ハサウェイ・ノア。ブライトの息子として、小さな頃から身近にニュータイプを見て感応してきたハサウェイ。同時に、コンプレックスを内包して来ました。

「逆襲のシャア」の時、ブライトやアムロの乗るラー・カイラムに密航し、ジェガンを盗んで戦場で何かを感得した。

クェスと言う少女の面影に囚われ、戦場で自我を見失った果てに生き延びたハサウェイ。

劇場版と小説とノベライズでパラフレーズしていて結末は別れています。

可能性として、ある時はクェスを殺し、ある時は、クェスを殺した味方を撃った。

『機動戦士ガンダムUC〜虹にのれなかった男〜ブライト・ノアストーリー』では、連邦軍査問会議で証言させられたブライトも、可能性として残しています。

そして最後に見たあの虹の光について、ニュータイプ神話と無関係だと語ることを強要された時に、三度ブライトはアムロ、カミーユ、ジュドーらニュータイプの『声』を聴く。

ニュータイプを見届ける役をブライトは引き受けることを決意する瞬間までを描いた名著でした。

そして「ユニコーン」「ナラティブ」へと続き、ハサウェイの生き様を見届ける役を担うことになっていく。

『閃光のハサウェイ』は私が、ガンダムシリーズの中で最も好きな作品です。

劇場版が、40周年プロジェクトが始まる前に、『機動戦士ガンダムUC〜虹にのれなかった男〜ブライト・ノアストーリー』を読めて正解でした。

私は、一体どちら側なのだろうか。

「良いインディアンとは、死んだインディアンの事だ」(村上春樹先生)

それでも生き残った我々は、何をすべきなのか。

「未来へ可能性を遺してゆく」

ガンダムを追体験してきた私には、富野由悠季先生がガンダムに込めてきた「ニーチェの思想」がたっぷりと薫習されています。

「死ぬまでヤングで」(津野米咲)

自分の信じる正義を、信念を、公正さを、誠実さを、可能性を信じて生きて行こうと改めて再認識しました。

あらゆるものと交感し、交響し、倍音を奏でて、「何か」を次代へと伝えてゆく伝燈の歴史の連鎖の中に身を投じて精進してまいります。